「前Qのほめぱげ」という名のブログ

アニメライター・前田久(前Q)のブログです。詳細なプロフ・主な仕事履歴は https://mae-9.hatenablog.com/entry/works をご確認ください。仕事のご依頼など諸連絡は mae9biz@gmail.com まで。

『Gのレコンギスタ』第4部&第5部合わせで富野由悠季監督にインタビューしたことを記録しておきたい。

webnewtype.com

Gのレコンギスタ』第4部&第5部について富野由悠季監督にインタビューした記事がWebに掲載されました。

「ニュータイプ 」2022年9月号に掲載されたもののロングバージョンです。別エントリにも書きましたが、このときが初取材でした。年甲斐もなく震えました。ははは。

『CONTINUE SPECIAL Gのレコンギスタ』に掲載された藤津亮太さんによるもの(一部がここで読めます)や、アキバ総研での廣田恵介さんによるものを筆頭に、ほぼ同時期に実施された、充実した内容のロングインタビューが既に多数ある中で、少しは富野監督の今作に関する新しい言葉、今作の奥深い魅力を引き出す一助になるような仕事ができていたでしょうか。

全力を尽くしはしましたが、自分の仕事というのはなかなか、自己判断するのが難しいところがありまして……。もしよろしければ、忌憚のないご意見・ご感想をお寄せいただければ幸いです。気の利いたことが中々返せないタイプなもので、お返事は戻せるかどうかわからないのが恐縮ですが、必ず読ませていただきます。

若干余談めきますが、コヤマシゲトさんからこのインタビューをきっかけに、こんなエピソードをご披露いただけたのはうれしかったです。ツリーの最後に置かれた、スタジオでの富野監督のお姿を描いたイラストもたまりませんでした(笑)。

コヤマシゲト on Twitter: "インタビュー中にあるドニエルのシートのピンナップアートは富野さんのラフをもとにぼくが描きました。>RT レコンのプリプロ時、コミケ後に打ち合わせがあったので新刊の同人誌を監督に渡したら「こんな女の子ばっかりの本、ボク大嫌いっ!」って床に叩きつけられたんですが(続く)" / Twitter

 

■以下、気がついた範囲での、別媒体のインタビューを順不同でリンク

富野由悠季監督が『G-レコ』で描きたかったのは“宇宙開発全否定”の物語。まったくプレイしないというゲームのことも聞いてみた【アニメの話を聞きに行こう!】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

総監督・富野由悠季が語る 劇場版『Gのレコンギスタ』の音楽と画作り① | Febri

劇場版「Gのレコンギスタ」富野由悠季総監督が考える幸せのあり方 | アニメ!アニメ!

富野由悠季総監督が読者の疑問に次々回答。『Gのレコンギスタ』映画化へのこだわりから制作秘話まで“富野節”炸裂!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS

富野由悠季が問いかける「未来の問題」 非ガンダムファンこそ『G-レコ』を観るべき理由|FINDERS

劇場版『G-レコ』第4部&第5部公開記念! 富野由悠季総監督インタビュー | アニメイトタイムズ

入魂の監督作、劇場版『Gのレコンギスタ』がついに完結! 富野由悠季「僕は次から次へとやりたいことが見つかってしまう性分でね。本当に困った年寄りでしょう?」 - エンタメ - ニュース|週プレNEWS

「『機動戦士ガンダム』を作ったときと同じことをやっている」富野由悠季監督が語る『Gのレコンギスタ』最終章への想い | 概要 | 特集 | ふたまん+

富野由悠季監督:宇宙開発、エネルギー問題 「G-レコ」に込めた思い 「このメッセージは50年残る」 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

 

紙媒体のものや、富野監督以外のメインスタッフの方の取材記事も含めた『Gのレコンギスタ』第4部&第5部についての記事全般は、以下の公式Twitterで制作されたモーメントをどうぞ。

公式さんがこうやってちゃんとまとめてくださるの、ありがたいですね。

twitter.com

私と「ジャンプ+」(第1回)

shonenjumpplus.com

『兵士とブリキ屋』痺れましたね。

春からのわずか半年弱で、現在進行形の事象をこんなふうにビビットに受け止め、作品に昇華できるもんでしょうか。震えたわ。

烏有先生 - ジャンプルーキー!

↑著者の前作であるところの、こっちの読み切りもキレキレ。後半、世界がぐわっと広がるところが圧巻でした。空恐ろしい才能ですわい。

【追記】

矢野 椽大 on Twitter: "10年ほど前に描きかけて、筆が止まっていた作品でした。今回表に出す機会をいただけて、本当にありがたいです。 #ジャンププラス https://t.co/iWZ7ucAckY" / Twitter

おー、なるほど。もともと持っていたアイデアに……ってことなのか。

……ってな具合で、気がつけば「ジャンプ+」の話をしてしまう昨今です。

たまにTwitterのspace機能で一人しゃべりを垂れ流しているんですが、そこでも「ジャンプ+」の話をすることが多いような。そんなに「ジャンプ+」が好きになったのか、前Q。そうだよ。『チェンソーマン』の2部もやってるし。

というわけで、以下、つらつらと好きな読み切りを貼っていきますよ。

半分は自分用のメモ代わり。

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主人公がギャルな時代劇。イロモノの出落ちかと思わせて、ものすごい骨太な読み応えだった。ギャルなことにちゃんとテーマ的な必然性があるのよ。騙されたと思って読んでみてください。

 

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ヤングケアラー問題に興味を持って関連書籍を何冊か手にとってみたりしていたのだけれど、ある日突然、ド直球の内容の読み切りが載ってびっくりした。最後を美しくまとめすぎだという批判もあったみたいだけど、この問題の割り切れなさを形にする上でのひとつの最適解じゃないかと私は思いますけれども。現実に題材が近づくほどに、安易に断定的な結論を出せなくなりますわね。そういうものに果敢に挑んでいる人たちは尊いのではないか。微力ながら応援したい。

これ読んで興味を持った人は、このあたりの本を手にとってみたりするとよいかも。

 

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超偏愛してます。理想のギャグマンガ。隠しても隠しきれない……いや、あんま隠してない変態性がツボ過ぎる。食べ物を粗末にしてはいけません、でも、おもしろいネ。ボケツッコミを畳み掛けるところのテンション感がたまらん。

一斗缶先生の新作を楽しみにしております。

キリがなくなるので(そしてキリなく書いていると編集さんにガチギレされかねないので)、ひとまずこのくらいで……と思ったが、大事なものを忘れてた。

shonenjumpplus.com

インディーズ連載。単行本化されないはずだったんだけど、応援するファンが多かったので、なんと出ることに。私も応援していたひとりなので、実にめでたい。

犬派の私もほっこり。ちょっと猫ちゃんが飼いたくなってしまう。それくらい、擬人化された猫ちゃんたち(含む虎)が愛らしいぞ。憂鬱な月曜日の癒しです。Love wii tear us apart……。

ここからさらに大きく羽ばたいてほしい。

【追記】

単行本の予約が始まったよ。

……ホント、なんで急にこんなエントリ書いてるのかよくわからんな。でも、いいんだよ。それがブログじゃありませんか。オレンジロードくらいきまぐれでありたいぜ。

Twitterに対する愚痴を書いていたら『明日カノ』の話になったよ

時代はブログ。嘘。単につらつらと雑文を書き散らかすには、Twitterの居心地が若干悪くなっただけのこと。私にとって。それで気まぐれに連続更新してみている、というわけ。

Twitterだけで完結している分のやりとりは別にいいんですけどね。最近はーー随分前からそうだったのかもしれないけど、私の感覚として気になりだしたのは「最近」ーーはてなブックマークだとかTogetterだとか外部サービスにツイートが持ち出されて、そこでやいのやいのいわれる。これがちょっとイラッとくる。

はてなブックマークのコメントには、システム上、反応しづらい。たとえばこのブログなり匿名ダイアリーなりを使っていちいちコメントをコピペして、idコールをして反論したりはできなくもないけれど、結構な手間である。そこまでするほどのことか? という気持ちになる。でも、言いっぱなしで適当なこといわれてるとイラッとくる。心が狭いので。

Togetterは、往年の2ちゃんねるまとめサイトの代替サービスのように使うアホというかクズが増えてから、非常にイライラさせられる存在になったなぁと。話題の発端になった個人のツイートひとつかふたつを冒頭に置いて、そのあとに対しておもしろくもないひとことどっかの誰かの感想ツイートを大量にまとめる。あの本当に酷いTogetterまとめのスタイルを普及させたやつは誰なんだ。まったく。

もうちょっと風通しがいいインターネットというか、SNS空間ができるといいなとホントに思う。無理だろうけど。どんなシステムを作ろうと、そこに入り浸る人たちの性根が変わらんことには、同じ問題が繰り返されてしまうわけだからして。ネットが変わるというより、社会が変わらんことには無理って話。

そんな愚痴というか、ここしばらく感じていたちょっとした不満をつらつらと書いていたら、思い出した。『明日カノ』の9巻から始まったEpisode5「洗脳」が、ちょっと前に出た11巻で完結したんですよ。これ、傑作でした。

その前のEpisode4「Knockin' on heaven's door」もホスト業界とそこにハマった女性の姿を描いたフィクションとして秀逸な内容でしたけど(特に「ゆあてゃ」の人物造形は、エピローグも含めて素晴らしい)、「洗脳」もそれに勝るとも劣らない。

主人公である現役大学生高級ソープ嬢と、人気動画配信者がひょんなきっかけで出会ってから恋に落ちる。その心理描写がなんとも巧み。すれっからしのはずのソープ嬢が、わかっちゃいるけど……でどんどん流されていくあたりが、実に生々しい。

で、そんなふたりが、やがて些細なことがきっかけで、ネットの悪意にさらされてしまい……ここからの、風通しの悪いインターネットの描写が凄まじいんだなー。この作品、とにかくディティールの拾い方が見事。震えます。

ネット中毒気味の諸氏におかれましては、ぜひお手に取られたし。

登場人物が一部重複はするものの、基本的にはEpisodeごとに完結しているマンガなので、9巻から読み始めても大丈夫。もしくはEpisode4が始まる5巻から手にとってもいいかも。それでおもしろかったら、1巻まで戻っても。

そんな感じです。

ちなみにまあ、なんだかんだと不平不満をいいつつ、Twitterを止めることはないと思います。文句を言ってしまうのは愛しているからなのよ。ははは。度し難い。