「前Qのほめぱげ」という名のブログ

アニメライター・前田久(前Q)のブログです。詳細なプロフ・主な仕事履歴は https://mae-9.hatenablog.com/entry/works をご確認ください。仕事のご依頼など諸連絡は mae9biz@gmail.com まで。

「どうじょうくん」

病院の待合室のような場所にいると、何かが向こうからふらふらと歩いてくる。

奇妙に大きな頭をした人だ。

身長は二メートルくらいだろうか。

きぐるみのように見えなくもないが、どうやら生身の人間である。

中国の仙人のような、ゆったりとした着物をまとっていた。

 

どうやらそいつは「どうじょうくん」というらしい。

 

漢字だと「堂上訓」だか「堂乗訓」だか、なんだかそんなようなふうに書くという。

そいつはするすると俺のそばに寄ってくると、「ワシは昔、ちっとは知られたマンガ家だったんじゃよ。夢から醒めても覚えておいてくれよ」と話しかけてきた。

はぁ、そうですか。

そう思いつつ、はっきりとした返事をしないでいると、そいつはしつこく繰り返す。

 

「マンガ家だったんじゃよ。夢から醒めても覚えておいてくれよ」

夢から醒めても、覚えておいてくれよ」

「覚えておいておくれよ」

「覚えておいて」

「覚えて……」

 

……と、ささやかれているうちに、眠りから覚めた。

 

一体、なんだったんだろうなぁ。

Twitterにも投稿したんだけど、こっちにも記録しておくことにした。

薄気味悪い夢だった……ホントに。