「前Qのほめぱげ」という名のブログ

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令和5年(2023年)の私と落語

コロナ禍をきっかけに、サブスクに入っている落語の音源をあれこれ聴くようになった。

大体、3年くらい聴いてましたかね。

中でも「春風亭一之輔」という人のものが尋常ではないおもしろさで、「いつかこの人の落語を生で聴いてみたいな〜」と思いながらも、あれよあれよと時は流れ。このままじゃいかんと2023年の年の始まり、ようやっと重い腰を上げて会場に足を運んでみたのである。

そしたら、どハマリですわよ、あーた。一之輔師匠の大ファンになってしまいました。

今年は仕事の合間を縫って、とにかく月に2〜3回くらいのペースでホール落語に通いまくったなー。一之輔師匠のものに限らず、気になった人が出ているものに、予算とスケジュールの都合がつくかぎり、片っ端から通った。

「突然ハマったもんだから、もしかしたらいきなり飽きるかもしれない。なのに知ったようなクチを聞いていた文章が残ると恥ずかしいなー」なんてことを思ってあんまり公言しないようにしてたんだけども、1年間通い倒しても汲めども尽きせぬ泉のようなおもしろさを感じているし、来年のチケットも買ってあるしで、いいかげん、書いてもいいだろうと。

ってなわけで、以下は行った会のまとめです。自分用の備忘録みたいなもんですが。


・1月16日 「みんなの落語」ラフォーレ原宿 BE AT STUDIO HARAJUKU
・1月17日 一宮入魂!!2023 一之輔・宮治 ふたり会 日経ホール
・1月28日 志の輔らくごinPARCO2023

・2月8日 真一文字の会

・3月7日 真一文字の会
・3月23日 見参!!一朝一門隼町の会
・3月31日 柳家花緑独演会『静岡県を語ろう!』@新宿末廣亭 

・4月3日 真一文字の会
・4月8日 よってたかって春らくご'23 夜の部. 21世紀スペシャル寄席ONEDAY
・4月12日 毎日新聞落語会 渋谷に福来たるSPECIAL2023~落語フェスティバル的な~
・4月15日 初代国立劇場さよなら公演 陽春四景(下)
・4月19日 春風亭一之輔 独演会 一之輔のすすめ、レレレ~Vol.23

・5月3日 豪華競演!特撰落語名人会
・5月8日 オール日芸寄席 特別編「右朝ふたたび 二十三回忌追善の会」 
・5月17日 真一文字の会

・6月1日 初代国立劇場さよなら公演 水無月四景(上)
・6月2日  らくごDE全国ツアー Vol.11 春風亭一之輔のドッサりまわるぜ2023 亀有
・6月6日 真一文字の会
・6月9日 らくごDE全国ツアー Vol.11 春風亭一之輔のドッサりまわるぜ2023 調布
・6月12日 一之輔の珍しきはご馳走なり 其の壱 渋谷伝承ホール
・6月28日 上野鈴本演芸場 夜の部 特別企画公演「梅雨だし、夏至だし、一之輔夏噺」

・7月5日 三遊亭円楽最後のプロデュース 江戸東京落語まつり2023 「東京の一番長い日」
・7月5日 真一文字の会
・7月7日 初代国立劇場さよなら公演 七夕夕景(上)
・7月30日 らくごDE全国ツアー Vol.11 春風亭一之輔のドッサりまわるぜ2023 銀座

・8月5日 第八十回大手町落語会
・8月18日 立川小春志独演会 in 阿佐ヶ谷TABASA
・8月19日 らくごDE全国ツアー Vol.11 春風亭一之輔のドッサりまわるぜ2023 立川
・9月4日 真一文字の会
・9月12日 湯島落語会・春風亭一之輔 独演会

・10月2日 真一文字の会
・10月2日 さよなら四景~初代国立劇場さよなら公演 グランドフィナーレ〜(上)
・10月9日 らくごDE全国ツアー Vol.11 春風亭一之輔のドッサりまわるぜ2023 荒川
・10月27日 らくごDE全国ツアー Vol.11 春風亭一之輔のドッサりまわるぜ2023 中野

・11月1日 こはる改メ 立川小春志真打昇進披露興行 昼の部
・11月1日 真一文字の会
・11月9日 気になる三人かい 春風亭一之輔・三遊亭萬橘・蝶花楼桃花
・11月12日 第35回 COREDO落語会
・11月24日 『春風亭一之輔のカブメン。』第五回

・12月4日 真一文字の会
・12月18日 恵比寿ルルティモ寄席 2023
・12月21日 一之輔の行きたいのはやまやまですが…その12

……よく行ったなあ。

初めて行ったのは一之輔師匠の出る会で、今年の締めも一之輔師匠の独演会。都内近郊の独演会は、七、八割は通ったのではなかろうか。「落語一之輔/春秋三夜 2023秋」も三日目のチケットが取れていたのだけど、体調を崩してしまって行けなかった。痛恨の極み。「柳田格之進」、生で観たかったなー。ま、でも、こればっかりはしょうがない。そのうちどこかでチャンスもあるでしょう。

別格に好きな一之輔師匠を除いて、「めっちゃおもしろかったな〜」と印象に残った落語家さんは、立川志の輔師匠、柳家花緑師匠、桃月庵白酒師匠、隅田川馬石師匠、柳家喬太郎師匠、三遊亭萬橘師匠、三遊亭兼好師匠、林家彦いち師匠、笑福亭鶴瓶師匠(順不同)。

「ああ、すごい落語って、こういうものなのかも」とうっすら感じたのは(たかだか1年通ったくらいで生意気だねえ)、柳家さん喬師匠、五街道雲助師匠(人間国宝!)。

「気になるなー」と思ったのは立川小春志師匠。もちろん、落語がおもしろいってのは大前提としてあるんですが、同い年ということもあったりなんかして、上記の落語家さんたちとは関心の持ち方がちょっと違う感じ。なんとも言葉にしづらいんですけども。んで、これもまた生意気なことをいうようですが、今の若手女性真打ちのみなさんは、ひとつの現象として気になるとこがあるんですよね。蝶花楼桃花師匠とか、林家つる子師匠とか。あと、まだ二ツ目だけど、春風亭一花さんとかも。こうした方々のご活躍を眺めていると、時代の変わり目に立ち会っているような気持ちがいたします。


しっかし、今年はちょっと通い過ぎた気もするな。来年はもうちょいほどよいペースにしていきたい。趣味として息切れしない程度に。

 

「恵比寿ルルティモ寄席 2023」で「芝ノ浜由縁初鰹」(通称「ポル浜」)を生で観られたのはうれしかったなぁ〜。そしてスゴかったなぁ〜。驚天動地の落語だった。