「前Qのほめぱげ」という名のブログ

アニメライター・前田久(前Q)のブログです。詳細なプロフ・主な仕事履歴は https://mae-9.hatenablog.com/entry/works をご確認ください。仕事のご依頼など諸連絡は mae9biz@gmail.com まで。

新大久保の犬鍋

前日のエントリの続き。

そっちにもちょろっと書いたけれど、そもそも新大久保の店に行った目的は、犬鍋を食べることだった。

f:id:mae-9:20160106185140j:plain

犬の肉はこのように下茹でされた状態で出てくる。おそらく、輸入の段階で加熱処理されているのだと思われる。じゃないと、衛生面の問題で、日本国内への持ち込みはできないのではないか。農林水産省のサイトには、犬肉の検疫についての項目は特に見当たらないけれども

なお、ネットで「犬鍋」と検索すると、「新大久保の路上に犬たちの悲鳴が響く!」とかいう扇情的なフレーズが踊る記事が見つかるが、新大久保の現地で犬が屠殺されているようなことは、おそらくはないだろう。犬の屠殺施設は日本国内にはないそうだし、店でそんなことをやっていることがバレたら一発で保健所から指導されて営業停止だろうし、そもそも、肉の処理なんてめんどくさいことこのうえないわけで。

その記事の執筆者はきっと霊能力が高くて、心が優しい人なんだろうな。築地に行くと魚たちの悲鳴がやかましくて大変そうだ。牛丼屋の前を通ると牛のせつない悲鳴が聞こえたりもするんだろう。死んでゆく牛はモー。

f:id:mae-9:20160106190111j:plain

肉を鍋に投入するとこんな感じである。

気になるお味は……旨味は缶詰の牛肉に近く、食感はパラパラと口の中でほどけるような具合。同行した人は、「鶏肉と牛肉の中間のような味と食感」と表現していた。ものの本によると、「マグロ肉に近い」という人もいるそうだ。

日常的に安く食べられるのであれば、鶏肉や豚肉と並べて、普段の食事の選択肢に入れても良い気がする。それくらいの美味しさ。実際、本場ではそこまで高級食材扱いではないのだとか。

日本で食べる場合には、そこそこのお値段がする上に、食べられる場所は限られるので、わざわざそこまでするほどでは……といったところ。鯨の肉なんかと同じカテゴリーに入れた。